結婚式や葬儀などを執り行う会社から転職した女性の体験談

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結婚式や葬儀などを執り行う会社から転職した女性の体験談

 

私が就職活動をしていた1995年は、いわゆる「就職氷河期」の初期で、求人がきわめて少ない時代でした。

 

特に、私のような女子学生のUターン就職がとても厳しい時期でした。なかなか内定がもらえず悩んでいた7月初旬、1社から念願の内定をもらうことができました。

 

その会社は、結婚式や葬儀などを執り行う会社。私はどちらにも多少興味があったことと、もうほかに内定をもらえないかもしれないという焦りもあり、入社することにしました。

 

入社してからのこと

 

入社は1996年4月。入社後、結婚式のブライダルコーディネーターやバンケットスタッフ(披露宴の給仕)、葬儀の施行、営業まで、一通りの業務を経験したのち、希望する職種を申し出ることができました。

 

私が希望したのは、ブライダルコーディネーター。主な仕事は、結婚式や披露宴の相談と打ち合わせです。

 

希望する職務に就くことができて、最初は張り切っていました。知らないことだらけでしたので、自分でも参考になる本を購入して勉強しました。

 

先輩も上司も、仕事の内容は比較的丁寧に教えてくれました。ただ、こちらはつい数ヵ月前まで学生だった人間。社会人としての認識が足りない部分がたくさんあり、さらにそれを自分で認識できずにいました。

 

たとえば、休日の取り方です。年中無休の会社でしたので、シフトを組んで休日を取っていました。

 

先輩に「シフト表に休みたい日に丸をつけて」と言われたので、私は言われた通り休みたい日に丸をつけて提出しました。ところが、怒られてしまったのです。

 

その日は忙しいからだめだと。「それぐらいわかるだろう」という顔で。

 

あわてて訂正しましたが、だめならだめと理由と一緒にはっきり教えてくれたらいいのにとも思いました。

 

あとになって、この1件を見ていた優しい感じの年配の社員の方がぼそっと、「先輩だったらこういうことを教えてあげなきゃだめなのよね」と言っていたのを覚えています。

 

表面的な仕事のことは教えてくれるけれど、社会人として必要な考え方のようなものは教えてもらえませんでした。

 

そのようなことは、周囲を見て習得していくものなのかもしれないけれど、それには少し時間がかかります。2ヵ月か3ヵ月仕事したぐらいでは、なかなか感じ取ることができません。

 

そして、そのような点で対応を間違えると、泣くまで怒られることもありました。そのたびに、いつもなぜそんなに怒られなければならないのか悩むとともに、次第に自分を責めるようになりました。

 

忙しい日には、新人が同じフロアの社員全員(約30名)の分のお昼の買い出しに行きました。買い出しに行くのはいいのですが、その支払いは自分が立て替えなければなりません。

 

いつも1万円ほどかかりました。さらに、そのお昼代は自分から個別に徴収に行かないと決して払ってもらえないシステムらしく、仕事の合間を縫って徴収する必要がありました。

 

なかなか手が空かず、数日経ってから徴収に行くと、「取りに来ない方が悪い」と言われることもありました。給料日前は、この買い出しのためにお金を取っておかなければならず、それも苦痛でした。

 

ほかにも、このような納得し難いことがたくさんありました。たいしたことのないことのように思えますが、このような考え方を「普通」と捉える人間が職場に大勢いるのは、当時の私にはとても重荷でした。

 

さらに、給与も、同じ新卒でも、職種に関係なく男性の方が女性よりも高いことがわかりました。最初の契約と異なる現実でした。

 

このまま、この会社にいて、この人たちのようになりたくない。この人たちと長く付き合っていく自信がない。そう思い始めると、張り切っていた仕事も徐々に嫌になり、退社を考えるようになりました。

 

退職を考えるようになってからのこと

 

退社を考えてからも、忙しくて次の仕事のことを考える余裕もなく、相談にのってくれるような先輩もおらず、毎日惰性で過ごしていました。もう、辞めることしか頭になく、会社ではめまいもするようになっていました。

 

その後、辞めたいという気持ちに拍車をかけたのが、一番仲の良かった同期の退社でした。入社1年目の1月のことです。

 

この同期の退社とめまいがひどくなってきたことが決定打となり、2月初旬にようやく退社の決意をしました。

 

上司には、すぐにでも辞めたい旨を正直に伝えました。新人で、引き継ぎもそれほどなかっため、2月いっぱいですんなり辞めることになりました。在職期間はわずか11ヵ月でした。

 

退職してからのこと

 

退職後は、1ヵ月ほど体調を整えることに専念しました。幸い実家に住んでいましたので、家族と一緒に過ごすことができ、体調も次第に回復。

 

そして、サービス業はもうこりごりと、まったく別の職種、事務職を目指すことにしました。

 

⇒ 第二新卒で異業種に転職することはできる?

 

それからは、事務であれば簿記が必要だろうと、簿記の学校に通い、半年かけて日商簿記2級の資格を取得。

 

その後、ハローワークに何度も通って、ようやく事務の仕事に就くことができました。当時のハローワークは、今のように充実しておらず、ほとんど自力で就職した感じでした。

 

その後、事務の仕事は結婚と同時に辞め、出産を経て数年間翻訳の勉強をしたのち、翻訳者として独立しました。現在は、フリーランスの翻訳者として活動しています。

 

正直、最初の職場をあの時点で退社してよかったどうかはわかりません。

 

退社せずに踏ん張っていたら、今頃あの業界でベテランとなって活躍していたかもしれません。会社の規模も地元では大きい方でしたので、収入面でも福利面でも充実していたかもしれません。

 

でも、退社するという選択もなかなかよかったと思っています。次の職場で今の夫と出会うことができましたし、事務を経て翻訳という自分の好きな仕事にも出会うことができました。

 

結局、どの道を選んでも、道は自ずと開いていくものであるように思います。



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